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玉田 正男; 大道 英樹
Thin Solid Films, 232, p.13 - 15, 1993/00
被引用回数:2 パーセンタイル:33.61(Materials Science, Multidisciplinary)トリエチルアミン-テトラシアノキノジメタン電荷移動錯体塩TEA(TCNQ)を温度の異なる基板の上に1.2nm/minの蒸着速度で蒸着し、200nmの厚みの錯体塩膜を得た。蒸着塩溶液のUVスペクトル及び薄膜のIRスペクトルから蒸着膜の組成を求め、蒸発された錯体の組成と比較した。250K,270KではTEA(TCNQ)(TCNQ)及びTEA(TCNQ)(TCNQ)の混合物、290K,300KではTEA(TCNQ)(TCNQ)となった。{l/(m+n)=0.05,o/(p+q)=0.63,(m+p)/(n+0)=2/5}蒸着により通常得られる錯体とは異った組成の膜が得られることが示唆された。
北條 喜一
放射線応用技術ハンドブック, p.526 - 544, 1990/11
イオンビームを用いた最近の薄膜生成法について解説した。特に、イオンビームスパッタ蒸着法とイオンビーム蒸着法について、膜生成の簡単な原理を示し、さらに、実際に利用されている材料とその応用分野について示した。又、近年、新物質創生によく利用されているダイナミカルミキシング法について解説を行なった。
鈴木 正年; 高橋 秀武; 金田 義郎; 市原 正弘; 熊井 敏夫; 大友 昭敏; 篠津 和夫; 坂本 正誠; 宮本 和千代*
JAERI-M 85-003, 14 Pages, 1985/02
改造3号炉に設置を計画している中性子導管に使用する、ガラス板にニッケルを蒸着した鏡面のガンマ線照射効果を、目視観察、平滑度測定、X線回折で調べた。空気中の照射では10rad照射で表面に座点があらわれ、10radではX線回折像にニッケル以外の回折像が見られる。一方真空、ヘリウム雰囲気中では10rad照射でも大きな影響はみられない。
関 昌弘; 佐野川 好母
低温工学, 16(4), p.202 - 207, 1981/00
ゲルマニウム薄膜が液体ヘリウム温度における抵抗温度計として使用可能か否かについて検討した。 絶縁された基盤上にゲルマニウムを蒸着し、その上に電極として銀を蒸着した。 蒸着条件が適切であれば所望の抵抗値および感度を持った薄膜素子を作ることができる。 この感温素子の目的は急激に変化する物体の表面温度を応答速度早く測ることにある。 製作した素子の特性の一例はつぎの通りである。 素子の抵抗温度曲線は4.2Kと20Kの間ではlogR=C+mlogTという簡単な関係式で表すことができ、4.2K近傍での感度は20/Kである。 50回の4.2Kから300K間の温度サイクルを加えても、液体ヘリウム温度における抵抗の増加率は小さく、再現性は0.8%以内であった。 素子の熱容量は小さく、緩和時間も短い。 すなわち、ゲルマニウム蒸着膜は低温における感温素子としてきわめて優れていることが明らかになった。
関 昌弘; 河村 洋; 佐野川 好母
J.Heat Transfer., 100(1), p.167 - 169, 1978/01
被引用回数:66高温伝熱面に衝突する液滴の伝熱特性を調べる目的で滴に接する伝熱面の温度を蒸着膜温度計で測定した。液滴が衝突した瞬間、伝熱面はある接触温度を示す。接触温度は伝熱面初期温度Toとともに増大するが、水滴に対しては200C=To=300Cでほぼ一定値を示した。Toが300Cを超えると接触温度は再び上昇した。この最上昇点、すなわちTo~300Cはライデンフロスト温度と良く一致することが明らかになった。
上田 憲照*; 関 昌弘; 安納 勝人; 河村 洋; 前田 彦祐
JAERI-M 6723, 33 Pages, 1976/10
DIVAのダイバータへ流入する熱量の値を評価する目的で、これまで時定数5msの熱電対を用いてきたが、今回放電時間中の熱流の時間変化を求める目的で時定数200s以下の蒸着膜素子を開発し、ダイバータにおいて熱測定を行ない初期の目的を果たした。
新井 英彦; 和田 武*; 栗山 将
J.Polym.Sci.,Polym.Phys.Ed., 11(11), p.2297 - 2301, 1973/11
重合したままの状態(as-polymerized)の線重合ポリエチレンのモルホロジィーについて、これまで二、三の報告があるが、そこでは試料を分散させるために超音波処理等を加えた後電顕観察をしているため、変形されたモルホロジィーを観察している可能性がある。本報告は、改善されたサンプリング方法で観察されたas-polymerized 線重合ポリエチレンの新らしいモルホロジィーについて述べる。カーボン蒸着膜で表面をおおったマイカ板を、オート・クレーブ中に共存させてエチレンの線重合を行なった。ポリマーはこのカーボン膜上に分散して生成した。このカーボン膜の電顕観察により、超音波処理を加えずに、生成ポリマーのモルホロジィーの観察が可能になった。これまで報告されているような繊維状のものは全く見い出されず、バルク重合・メタノール重合では、1000以下の小さな板状晶が生成し、また良溶媒のシクロヘキサン系では、単結晶状のラメラ晶が生成しているのが認められた。
森下 祐樹; 鳥居 建男; 宇佐美 博士
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【課題】透過力の低い放射線を高感度で検知し、これによって放射性物質を検知する。 【解決手段】試料Sにおいては、平面状のろ紙Fの一方の側の表面に測定対象物質粒子Rが転写されている。第1検出部11はこの測定対象物質粒子Rが転写された表面側に密着して使用される。一方、第2検出部12は第1検出部11とは上下関係が反転された状態で試料Sの反対側の表面側に密着されて使用される。第1検出部11によって得られた第1スペクトルから第2検出部12によって得られた第2スペクトルを減算したエネルギースペクトルを算出することができる。このエネルギースペクトルにおいては、β線の影響が低減され、α線の影響が強調される。このため、このα線を発する放射性物質を高感度で検知することができる。